日本の建築家、隈研吾 氏がデザインしたCLTを使ったパビリオンが 岡山県真庭市 国立蒜山(ひるぜん)高原へ移築されました。
実際にこの目で見てきたので、そのパビリオンについて、本記事で紹介したいと思います。
目次
隈研吾氏とは
隈研吾 氏は日本を代表する建築家で、今年開催された東京オリンピック、パラリンピックの会場である、新国立競技場を設計しました。
隈研吾 氏は、木材を使用した建築物の設計をポリシーとしており、「コンクリートと鉄の時代」から「木の時代」へを志向としています。
今回の新国立競技場でも木材を使用しており、実は、47都道府県すべての木材が使用されています。驚きですね。
これから紹介するパビリオンも「CLT」という木材を使用しています。
CLTとは
CLTというのは、直交集成板といって、木材を直交に重ね合わせたものです。
木材は繊維方向、いわゆる年輪の方向によって、反りやすい方向があります。木材が反るのは、水分が吸収したり、力が加わったり、いろんな要因がありますが、
木材を互い違いに直交させることによって、強固にしているんですね。
簡単に言えば、ホームセンターに売ってある、木材の板の超本格的な激強建築用木材といった感じです。
これからの時代、脱炭素など、環境に配慮することがより一層求められ、それは、建築業界にも広まっています。
そんな中、このCLTは、木造の大規模の建築物を造ることを実現できる材料で、今後間違いなく注目されると思います。
パビリオン「風の葉」
今回、隈研吾 氏がデザインした、「風の葉」は、岡山県真庭市産の木材を使用しており、
「CLT晴海プロジェクト」という名目で、東京都にて、展示されていました。
これは元々真庭市へ移築することを前提とされたもので、ジョイント部分は鉄骨で造られており、分解、組み立てができるようになっています。
ちなみに「風の葉」というのは、移築する際に公募にて決定された名称で、その名の通り、葉のような木材の板が、風になびいているようにも見えます。
実際、目で見た感想としては、木なのに、頑丈さも垣間見える、まさに次世代の材料といった感じで、温かみもありながら、迫力もあり、これからの可能性を大いに感じることができました。
このパビリオンの他には、「GREENable HIRUZEN」として、ミュージアム、ショップ、サイクリングセンターなどが併設されており、現在、ミュージアムでは、隈研吾展が開催されております。(2021年10月10日まで)
隈研吾展では、同氏が設計した作品の模型の展示などがされています。建築を知らない人でも十分楽しめる内容になってますので、興味のある方はぜひ行ってみてください。
入場料:大人300円 中学生以下無料

詳しくは 「GREENable HIRUZEN」 で検索してみてくださいね。
ちなみに、向こうに見える観覧車は「蒜山高原センター・ジョイフルパーク」という遊園地です。
岡山県真庭市蒜山の紹介
最後に蒜山について紹介したいと思います。
蒜山は、岡山県真庭市にあります。
有名なものに、ジャージー牛や、B級グルメのひるぜん焼きそば、ジンギスカンなどがあります。あ、食べ物ばかりでした(笑)ちなみに僕は、蒜山倶楽部Nadjya(ナジャ)というお店でジャージー牛のサイコロステーキを食べました。柔らかくてジューシーでもはやサイコロではなく、食べやすく切り分けられたステーキでした。


他にも、ひるぜんジャージーランドという牧場や、冬にはスキー場もあり、自然に囲まれた心落ち着くスポットになってますよ。
もし機会があったらぜひ!行ってみてください。
最後まで見てくれてありがとうございました!!